【物理】超音速流微粒化ベンチマーク調査[4](入口粗大液滴PSD、一様流下流PSD、無料)

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無料データは少なく、かなり少ないです。現実的には、以下のように使うのがよいです。

  1. 無料OA論文・補足動画・補足表を使う
  2. 図・動画から breakup time、変形率、KH/RT波長、モード遷移、代表粒径 を抽出する
  3. 入口PSD検証は、単一液滴データを粒径クラスごとに合成して行う

無料で使いやすい候補

優先文献・データ無料性使えるデータあなたの準1D検証への適合
1Wang et al. 2020, Effect of Mach number on droplet aerobreakup in shear stripping regimeSpringer Open Access / CC BY 4.0Mach数 0.3〜1.19、We≈1100、単一液滴、shadowgraph / schlieren画像、変形履歴最重要。Mach数影響を検証できる。超音速側まで含む。入口PSDではないが、粒径クラス別カーネル検証に最適。
2Sharma et al. 2021, Shock induced aerobreakup of a dropletJFM Open Access / CC BY 4.0、補足動画・補足表ありWe≈30〜12000、Re≈3000〜100000、補足動画7本、補足PDFかなり有用。KH波、RTP、SIE、モード遷移、breakup過程を抽出できる。
3Jackiw & Ashgriz 2021, On aerodynamic droplet breakupJFM系PDF、supplementary data あり補足データ、補足動画、breakup morphology超音速専用ではないが、breakup regime mapやモデル検証に有用。実データファイルが小さいが存在する点が強い。
4Dorschner et al. 2020, On the formation and recurrent shedding of ligaments in droplet aerobreakupCaltechAUTHORSでPDF入手可高倍率shadowgraph、3D数値計算、ligament形成・再放出sheet → ligament → droplet のサブモデル検証に有用。PSD検証というより機構検証向き。
5Theofanous & Li 2008, On the physics of aerobreakupResearchGate等でPDF確認可。ただし再利用条件は要注意Mach 3相当の超音速流、LIF画像、We高低比較高Mach・高Weの破砕機構検証に有用。ただし生数値データというより画像・図のdigitize前提。
6Varga, Lasheras & Hopfinger 2003, Initial breakup of a small-diameter liquid jet by a high-speed gas streamCambridge公式はアクセス制限表示あり。ResearchGate等に情報あり高速ガス流による液柱一次破砕、粒径測定入口が液滴ではなく液柱。一次破砕モデル検証には有用だが、今回の「粗大液滴PSD入口」とは少しずれる。
7Liu et al. 2022, twin-fluid atomization / annular flow regimeResearchGateでPDF確認可PDPAによるSMD、液滴速度、PSD、GLR依存実噴霧PSD検証には使える。ただし超音速一様流中の二次破砕そのものではない。

結論

無料で最初に使うべきセットは、Wang 2020 + Sharma 2021 + Jackiw & Ashgriz 2021です。

特にあなたの準一次元シミュレータなら、まずはこういう検証が現実的です。

検証項目推奨データ
Mach数補正Wang 2020
breakup onset timeWang 2020、Sharma 2021
breakup mode判定Sharma 2021、Jackiw & Ashgriz 2021
KH/RT波長Sharma 2021
ligament / sheet破砕Dorschner 2020
下流PSD・SMDLiu 2022、Varga 2003。ただし条件は完全一致しない

一番注意すべき点は、無料データはあるが、完全な入口PSD→下流PSDの生データセットはほぼ見つからないことです。なので、まずは単一液滴の破砕カーネルをWang/Sharmaで検証し、その後、入口PSDに対してモンテカルロまたは粒径ビンごとの重み付き合成でPSD進化を作るのが良いです。

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